B群髄膜炎菌ワクチン4CMenBの5歳未満児への有効性を確認
Effectiveness of a Meningococcal Group B Vaccine (4CMenB) in Children

カテゴリー
看護・母子医学
ジャーナル名
The New England Journal of Medicine
年月
February 2023
388
開始ページ
427

背景

4成分蛋白ベースB群髄膜炎菌ワクチン4CMenBは、EUでは2014から広く使用されている。
スペインInstituto de Salud Publica de NavarraのCastilla らは、同ワクチンの有効性を確認する全国規模症例対照研究を行った(ケース306名、コントロール1,224名:60ヵ月未満)。

結論

2回以上接種での感染防護有効性は76%、部分接種での有効性は54%であった。髄膜炎菌抗原遺伝子分類システム(gMATS)を用いた解析では、4CMenBでカバーされると期待された血清群 B株が44ケースで確認され、いずれも接種を受けていなかった。

評価

同ワクチンの効果は広く検討されてきており、最近ではオーストラリア報告が90%以上という効果を報告した上で、COVID-19 によるディスタンシングが効果を増強した、という興味ある観察を記している(https://www.thelancet.com/journals/laninf/article/PIIS1473-3099(21)00754-4/fulltext)。このスペイン報告はパンデミック前のデータである。

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(制作協力:Silex 知の文献サービス

取り上げる主なジャーナル(看護・母子医学)

Oncology Nursing Forum, International Journal of Nursing Studies