アメリカでのTBI後リハビリの人種差

Association Between Race and Receipt of Home- and Community-Based Rehabilitation After Traumatic Brain Injury Among Older Medicare Beneficiaries

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背景

アメリカでの人種差の外傷性脳損傷（TBI）後リハビリへの影響は。
University of MarylandのFalveyらは、2010〜2018年にTBI原因入院した65歳以上のメディケア受給者19,026名を対象とする後向コホート研究を行った。一次アウトカムは、TBI原因退院6ヵ月後の外来・在宅リハビリテーションの月間利用率である。

結論

諸因子調整後、1度以上の外来リハビリテーション受診率は黒人が低く（RR 0.60）、他方黒人の訪問リハビリ利用率は高かった（RR 1.15）。

評価

白人と比べ他人種ではTBI後アウトカムが不良である、という2022年報告がある（https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/34773442/）。10年前の調査では、保険加入者でも黒人はリハビリ率が低かったとしており、トレンドに多少の変化が見えている。