座位8時間の場合は30分毎に5分の休憩を?
Breaking Up Prolonged Sitting to Improve Cardiometabolic Risk: Dose-Response Analysis of a Randomized Cross-Over Trial
背景
「座位持続の健康リスクは喫煙に匹敵する」とも言われるが、最適な休憩頻度や時間は。
アメリカColumbia UniversityのDiazらは、中高齢者11名を対象として、この問題を検討するクロスオーバーRCTを行った。8時間休憩なしでの座位姿勢をコントロールとし、介入は30分毎1分・30分毎5分・60分毎1分・60分毎5分とし、休憩には低強度ウォーキングを含めた。血糖値・血圧(BP)を各15分毎に測定した。
結論
30分毎の5分休憩だけが、血糖上昇の曲線下面積の有意低下を示した。 SBP低下は全休憩導入で有意だったが、最大低下は60分毎1分および30分毎5分でみられた。
評価
座位持続の回避法を主題化したRCTは初めてかとみられる。「軽い歩行を短時間するだけでいい」と示唆した興味深い研究だが、あまりにも小規模である。著者らは「現在25の多様な戦略を検討している」としている。