身体活動のCOVID19重症化予防能に用量応答関係を確認
Associations of Physical Inactivity and COVID-19 Outcomes Among Subgroups
背景
身体活動量とCOVID19感染による重症化には関連が認められているが、詳細は明らかでない。
アメリカKaiser Permanente Southern CaliforniaのRohmYoungらは、2020年1月〜2021年3月に同システムが関与したCOVID19陽性患者194,191名を活動量別に分類し、身体活動量と入院・重症化・死亡との関連を検討する後向コホート研究を行った。
結論
入院率6.3%、重症化率3.1%、死亡率2.8%であった。身体活動量とCOVID19重症化の間に強い用量応答関係が認められた(「常に活動的」と比較した「活動的」のOR 入院1.43, 重症化1.83, 死亡 1.92)。このような関係は、性別・年齢・人種民族・BMI・CVD・高血圧の有無に関わらず維持された。
評価
すでにメタ解析もある主題で(https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/35995587/)、それによると「常に不活動」は「常に活動的」と比べ、入院確率は1.91倍、死亡確率は3.91倍であった。