IVFでのルーチンERT(ERA)は不要
Effect of Timing by Endometrial Receptivity Testing vs Standard Timing of Frozen Embryo Transfer on Live Birth in Patients Undergoing In Vitro Fertilization: A Randomized Clinical Trial
背景
体外受精(IVF)で子宮内膜受容能検査(ERT/ERA)が勧められることがあるが、意味があるのか。
アメリカShady Grove Fertility CenterのDoyleらは、IVF・着床前胚染色体異数性検査(PGT-A)・ERT・凍結胚移植(FET)を受け、euploid胚、受容能結果が有意であった参加者767名を対象に、同検査の胚移植後出生率への効果を検証するRCTを行った(対照:標準的タイミング)。一次アウトカムは生児出産である。
結論
ERTの一次アウトカム効果を認めなかった。事前指定二次アウトカムにも差はなく、有害事象の報告はなかった。
評価
論争的主題だったが、エビデンスを「(ルーチンには)不要」に大きく傾けた。以降は、着床不全を繰り返す患者等への精密検査として行われることになろう。