不安障害へはSSRIでなくマインドフルネス?
Mindfulness-Based Stress Reduction vs Escitalopram for the Treatment of Adults With Anxiety Disorders: A Randomized Clinical Trial
背景
不安障害へのマインドフルネスストレス低減法(MBSR)は、選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)エスシタロプラム療法に対して同等効果を示せるか。
アメリカGeorgetown University のHogeら(TAME)は、同患者276名を対象として、これを検証する非劣性RCTを行った。1次アウトカムは、Clinical Global Impression of Severity scale(CGI-S)評価による不安レベルである。
結論
MBSRのエスシタロプラムへの一次アウトカム非劣性を認めた(1.35 vs. 1.43)。有害イベントによるドロップアウトは、投薬群では8%だったが、MBSR群では0%、また投薬群では78.6%の有害イベントが発生したが、MBSRでは15.4%だった。
評価
マインドフルネスの不安治療への有効性を示す結果は多いが、SSRIとの対決比較は初めてとみられる。効果で非劣性のうえ、有害事象が少なく、有力オプションであることを示した。治療時間の大差が最大の問題であるかもしれない。