アメリカ人の筋骨格系疼痛に対する理学療法利用に人種格差
Disparities Exist in Physical Therapy Utilization and Time to Utilization Between Black and White Patients With Musculoskeletal Pain
背景
アメリカ人の理学療法利用には人種格差がある。
Saint Louis UniversityのRichterらは、米成人500万人の電子カルテデータから頸・肩・背・膝痛新規診断者 52,384名を抽出し、この問題を検討した。
結論
白人患者は黒人患者と比較して理学療法を受ける可能性が57%高く、黒人患者よりも理学療法を受けるまでの時間が有意に短かった(HR 1.53)。
評価
この問題に関するEHRビッグデータを用いた調査で、初めて黒人患者の白人患者に対する理学療法受療の遅れを指摘した。社会経済要因との交絡は分析されておらず、未だ検討は不十分である。