開放骨折手術前消毒でポビドンヨードとクロルヘキシジンは同等:Aqueous-PREP
Aqueous skin antisepsis before surgical fixation of open fractures (Aqueous-PREP): a multiple-period, cluster-randomised, crossover trial

カテゴリー
整形外科・理学療法
ジャーナル名
The Lancet
年月
October 2022
400
開始ページ
1334

背景

開放骨折手術での感染予防には10%ポビドンヨード(PI)か、4%クロルヘキシジングルコン酸塩(CHX)か。
アメリカLSU Health New OrleansのZuraら(Aqueous-PREP)は、四肢開放骨折に外科インプラント手術を行う患者1,683名を対象として、これを検証するRCT(クロスオーバーを実施)を行った。1次アウトカムは、術後30日以内の皮膚表層切開創手術部位感染発生、もしくは90日以内の切開部深層・臓器体腔等の手術部位感染発生である。

結論

PIとCHXの間に一次アウトカム差を認めなかった。

評価

2015年の系統レビュー(https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/25897764/)や国際的推奨では一般にクロルヘキシジンだが、最大規模RCTで開放骨折手術では両者同等とした。術者・施設の選好、という方向となる。

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取り上げる主なジャーナル(整形外科・理学療法)

Physical Therapy