症候性子宮筋腫へのGnRH受容体拮抗薬linzagolixのPROMISE
Linzagolix with and without hormonal add-back therapy for the treatment of symptomatic uterine fibroids: two randomised, placebo-controlled, phase 3 trials

カテゴリー
看護・母子医学
ジャーナル名
The Lancet
年月
September 2022
400
開始ページ
896

背景

Linzagolixは、経口小分子GnRH受容体拮抗薬である。
アメリカFerring PharmaceuticalsのGarnerら(PRIMROSE 1・2)は、症候性子宮筋腫患者511名(PROMISE1)・501名(PRIMROSE 2)を対象として、同薬の完全抑制量(200mg)と部分抑制量(100mg)のホルモン補充療法(エストラジオール・ノルエチステロン酢酸塩)との併用の有効性・安全性を検証するRCTを行った(対照:プラセボ 52週)。一次エンドポイントは、24週時点での奏効(月経血量80mL以下、ベースラインからの減少率50%以上)である。

結論

両試験でlinzagolixの一次エンドポイント効果を認めた。PRIMROSE 1での200mg add back群の奏効率は75.5%(プラセボ35.0%)、PRIMROSE 2では、同93.9%(プラセボ29.4%)であった。最頻の有害事象はほてりであった。

評価

キッセイが創薬した、子宮筋腫に対する滴定可能な新クラス薬である。アメリカに先駆けてEUで承認されている。

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(制作協力:Silex 知の文献サービス

取り上げる主なジャーナル(看護・母子医学)

Oncology Nursing Forum, International Journal of Nursing Studies