SARS-CoV-2感染小児はT1D発症リスクが倍増
Association of SARS-CoV-2 Infection With New-Onset Type 1 Diabetes Among Pediatric Patients From 2020 to 2021

カテゴリー
看護・母子医学
ジャーナル名
JAMA Network Open
年月
September 2022
5
開始ページ
e2233014

背景

COVID-19罹患が小児の1型糖尿病(T1D)発症リスクとなる、というデータがある。
アメリカCase Western Reserve UniversityのDavisらは、電子医療記録データベースTriNetX Analytics Platformを使用し、この関連を評価するコホート研究を行った(小児患者1,091,494名:米50州および14ヵ国74大規模医療機関)。対象者は、2コホートにおける小児科患者で構成された。(1)2020年3月から2021年12月までにSARS-CoV-2感染した18歳以下の患者と、(2)SARS-CoV-2感染せず、同期間に非SARS-CoV-2呼吸器感染した18歳以下の患者である。コホートを、0〜9歳と10〜18歳のグループに細分化した。

結論

COVID-19罹患6ヵ月後までに患者の0.043%が新たにT1Dと診断された一方、非COVID-19呼吸器感染症罹患後では0.025%であった。リスクは罹患後3ヵ月で最も高く、HR 2.10であった。

評価

重要なテーマで、すでに複数の相反結果が出ているが、最近のものではCDCがこの関連を支持する論文を出している(https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC8757617/)。高リスクとみるべきであろう。

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(制作協力:Silex 知の文献サービス

取り上げる主なジャーナル(看護・母子医学)

Oncology Nursing Forum, International Journal of Nursing Studies