喫煙歴・有症状・スパイロメトリ正常者への新思考(RETHINC)吸入二重気管支拡張薬アプローチが失敗
Bronchodilators in Tobacco-Exposed Persons with Symptoms and Preserved Lung Function
背景
喫煙歴はあるが、スパイロメトリー指標が正常な患者への二重気管支拡張薬(インダカテロール27.5 μg+グリコピロレート15.6 μg合剤)吸入療法の効果は。
アメリカUniversity of MichiganのHanら(RETHINC)は、これを検証するRCTを行った(n=227、対照:プラセボ)。試験参加者はタバコ喫煙歴が10箱/年以上、COPD Assessment Testスコア10点以上で、FEV1/FVC0.70以上、気管支拡張薬使用後FVCが予測値の70%以上で、一次エンドポイントは主要評価項目は、治療失敗のない、12 週間後におけるSGRQスコアの4 ポイント減である。
結論
実薬の一次エンドポイント効果を認めなかった。
評価
症状のあるタバコ曝露者には、スパイロメトリ状態に関係なく治療導入する、という新思考アプローチだが、吸入LABA・LAMA合剤では失敗した。このアプローチ全体に、COPD評価がスパイロメトリに依存する、という診断論的問題があり、FOTや新規画像診断の導入が必要かもしれない。


