腎サイレントストーンは積極除去
Removal of Small, Asymptomatic Kidney Stones and Incidence of Relapse
背景
小さな(6 mm 以下)無症状の腎結石(サイレントストーン)の内視鏡的予防除去は有益か。
アメリカUniversity of WashingtonのBaileyらは、これを検証するRCTを行った。サイレントストーンを、尿管または対側腎結石の内視鏡的除去術中に38名で除去し(介入群)、35名で除去しなかった(対照群)。一次アウトカムは、再発(術後の救急受診・手術・副次結石の増大)である。
結論
平均追跡期間4.2年で、介入の一次アウトカム効果を認めた(再発までの期間 1,631.6日 vs. 934.2日, 再発のHR 0.18, 再発率16% vs. 63%)。
評価
サイレントストーンをもつ患者にとって最も基本的な問題だが、現在のガイドラインは「患者と泌尿器科医がよく話し合う」という状態である。積極除去を強力に推進するエビデンスだが、この試験での追加手術時間は25分、という短さであり、技術レベルの問題は無視できない。