小児癌サバイバーの運動のために両親にもスマホで働きかけ
Efficacy of Mobile Instant Messaging-Delivered Brief Motivational Interviewing for Parents to Promote Physical Activity in Pediatric Cancer Survivors: A Randomized Clinical Trial
背景
小児癌サバイバーの身体活動量増の良い方策は。
中国The Chinese University of Hong KongのLiらは、9〜16歳の癌サバイバー161名とその両親を対象として、スマホインスタントメッセージを用いた両親への簡易モチベーション向上介入の有効性を検証するRCTを行った。患者・両親を1:1の割合で介入群とコントロール群に割り付け、両群ともにベースラインで健康アドバイスや運動に関するウェブサイトの紹介を行い、さらに介入群にはサバイバー・両親への6ヵ月間のインスタントメッセージによる簡易モチベーション向上介入を行った。一次アウトカムは、12ヵ月フォローアップ時でのPhysical Activity Rating for Children and Youth 評価による小児患者の身体活動レベルである。
結論
介入の一次アウトカム効果を認めた(72.8% vs. 6.3%)。また、癌関連倦怠感・握力・最大呼気流速 ・QOLでも有意な改善がみられた。
評価
先行研究は、小児サバイバー本人への直接介入の有効性を示している(https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/23733273/)。本研究は、アジアらしい保護者への働きかけの有効性を示した。