小児トーラス骨折へのギブスFORCEは不要

Immobilisation of torus fractures of the wrist in children (FORCE): a randomised controlled equivalence trial in the UK

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背景

小児手関節のトーラス骨折には、伸縮性包帯保護による早期退院かギプス固定か。
英University of Oxfordの Perryら（FORCE）は、受傷後36時間以内の同患者（4〜15歳）965名を対象として、これを検証するRCTを行った。一次アウトカムは、無作為化3日後でのWong-Baker FACES Pain Rating Scaleによる疼痛スコアである。

結論

一次アウトカムに群間差はなく、6週フォローアップ時の疼痛・機能にも群間差はなかった。

評価

重要な主題だが、2018年Cochraneレビューは「エビデンスの質が悪すぎる」として上質RCTを求めていた（https://www.cochranelibrary.com/cdsr/doi/10.1002/14651858.CD012470.pub2/full/ja）。期待に応える大規模多施設RCTで、小児救急での対応は包帯で充分との結果を出した。子供も包帯の方を好みそうである。