現代アメリカにおける分娩進行:最大規模調査
The duration of spontaneous active and pushing phases of labour among 75,243 US women when intervention is minimal: A prospective, observational cohort study

カテゴリー
看護・母子医学
ジャーナル名
The Lancet
年月
May 2022
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背景

現代アメリカにおける分娩・出産の状況は。
Oregon Health and Science UniversityのTildenらは、2012年1月1日〜2018年12月31日における分娩・出産のプロセス・結果を前向収集したMidwives Alliance of North America 4-0(MANA Stats)レジストリデータ(n=75,243)に基づき、医療介入最小限の正常分娩における分娩進行と、初産/経産・年齢・BMIとの関連を解析した。

結論

経産婦と比較して、初産婦は活動期(中央値 7.5 vs. 3.3 時間)と、いきみ段階(中央値 1.1 vs. 0.2 時間)が長かった。初産婦では母体年齢35歳以上が活動期と、いきみ時間の長さと関連し、BMI 30超は活動期の長さと関連したが、いきみ時間は短縮した。経産婦のパターンは異なっており、35歳以上では活動期がやや短いが、いきみ時間に差はなく、BMI 30超では活動期がやや長く、いきみ時間に差はなかった。

評価

分娩進行状況評価のために古典的フリードマン曲線が汎用されているが、多くの再検討がある。この研究は、アメリカにおける最大規模のデータで、初産婦と経産婦の大きな差が年齢・BMIと関連していることを示した。

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(制作協力:Silex 知の文献サービス

取り上げる主なジャーナル(看護・母子医学)

Oncology Nursing Forum, International Journal of Nursing Studies