座り込まず家事をするだけでも脳卒中リスクは激減する
Association of Accelerometer-Measured Sedentary Time and Physical Activity With Risk of Stroke Among US Adults
背景
脳卒中予防に身体活動が有効であるというエビデンスは多い。
San Diego State UniversityのHookerらは、Reasons for Geographic and Racial Differences in Stroke(REGARDS)登録脳卒中歴保有患者7,607名を対象として、脳卒中発生と7日間活動量計により測定した座位時間・低強度身体活動(LIPA)・中等度/高強度身体活動(MVPA)の関連を検討した。
結論
1日合計身体活動時間の最低三分位と比較すると、最高三分位グループはMVPAで43%、LIPAで26%脳卒中リスクが低下した。また、長時間の座位姿勢は、脳卒中発生リスクの44%増と関連した(HR1.44)。これらの関連は、交絡因子調整後も有意であった。
評価
座っているのを止め、家事などで少しでも動くだけでも座位による脳卒中リスク増を削減できる、としてメディアでも取り上げられている。逆に、1日25分以上MVPAするとリスクは43%も低下するが、ハードルは高い。