女性の腹圧性尿失禁に対する単一切開ミニスリング手術は標準法に非劣性
Single-Incision Mini-Slings for Stress Urinary Incontinence in Women
背景
女性における保存的治療不奏効の腹圧性尿失禁には中部尿道スリング手術が行われるが、単一切開ミニスリング手術での代替が提唱されている。英国Aberdeen Maternity HospitalのAbdel-Fattahらは、596名の女性患者を対象に両手術を比較するプラグマティック非劣性RCTを行った。一次アウトカムは、無作為化後15ヵ月時点での患者報告による治療成功である。
結論
単一切開ミニスリング手術の中部尿道スリング手術への非劣性を認めた。追跡期間15ヵ月で両群の治療成功患者率は約76〜79%と同等であった。
評価
2014年の非劣性RCTの結果(https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/25168619/)を裏書きする結果であり、追跡の中期性、客観指標の不使用という制限はあるものの、この問題に関してはほぼ決着がついたものとみなされる。