助産師を2人にすると重度分娩時会陰裂傷が減らせる
The effect of two midwives during the second stage of labour to reduce severe perineal trauma (Oneplus): a multicentre, randomised controlled trial in Sweden

カテゴリー
看護・母子医学
ジャーナル名
The Lancet
年月
March 2022
399
開始ページ
1242

背景

初産妊婦の分娩時重度会陰裂傷(Severe perineal trauma:SPT)を防ぐには。スウェーデンKarolinska InstitutetのEdqvistら(Oneplus)は、初産妊婦の分娩第2期に助産師を2名配置することで、肛門括約筋に影響を与える重度のSPTが予防できるかどうかを検証するRCTを行った(n=4264, 対照:通常ケア[助産師1名])。主助産師には既存の予防モデルに従うように指示し、副助産師には求められた場合に主助産師を支援するよう指示した。一次アウトカムは、SPT発症率である。

結論

2人助産師介入の一次アウトカム効果を認めた(調整 OR 0.69)。母体と新生児の健康アウトカムに関して群間差はなかった。

評価

大学助産師が主導し、「2人で診る」という単純明快な方法の効果を確認したユニークな大規模研究である。著者らは、「副助産師がコミュニケーションとサポートに焦点化しているのがよいのではないか」と示唆している。

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(制作協力:Silex 知の文献サービス

取り上げる主なジャーナル(看護・母子医学)

Oncology Nursing Forum, International Journal of Nursing Studies