挿管乳児のBPD防止にヒドロコルチゾンは無益
Hydrocortisone to Improve Survival without Bronchopulmonary Dysplasia
背景
早産児の気管支肺異形成症(BPD)リスク軽減のためのデキサメタゾン使用は問題が多く、採用が漸減しているが、ヒドロコルチゾンで代替はできないのか。
University of New MexicoのWatterberg らは、在胎30週未満で生後14〜28日に7日間以上挿管された乳児800名を対象として、この問題を検証するRCTを行った(対照:プラセボ)。一次有効性アウトカムは、最終月経後週齢36週時点での中等〜重度BPDを伴わない生存、一次安全性アウトカムは、調整月齢22〜26ヵ月時点での中等〜重度神経発達障害を伴わない生存である。
結論
ヒドロコルチゾンの一次有効性・安全性効果を認めなかった。
評価
372名を対象とした欧州研究の結果(https://jamanetwork.com/journals/jama/fullarticle/2722773)を裏書きするもので、特殊な状況以外では、この方策は支持され得ない。