膝OA患者へのTKR前プレリハビリは無益？

Effect of Prehabilitation Before Total Knee Replacement for Knee Osteoarthritis on Functional Outcomes: A Randomized Clinical Trial

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背景

変形性膝関節症（膝OA）患者の人工膝関節置換術（TKR）前に、学際プレハビリテーション（multidisciplinary prehabilitation）を推奨する向きがあるが、有益なのか。
フランスCentre-Universite de ParisのNguyenらは、同手術予定患者262名を対象として、これを検証する非盲化RCTを行った。対照群にはTKR前に事前冊子の配布と医師によるアドバイスを、学際介入群には術前最低2ヵ月間に60分のリハビリと30分の教育プログラムを4度行った。短期一次エンドポイントは術後平均4日での機能的自立度、中期一次エンドポイントは術後6ヵ月での身体活動制限度（WOMACサブスケールのAUCで評価）である。

結論

介入群と対照群群間に、短期・中期エンドポイントとも有意差を認めなかった。

評価

先行RCT（https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/23271039/）と異なる結果で、このテーマの研究はエビデンスレベルが低いというレビューもある（https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/25913232/）。この論文が最終となるかどうかは見通せない。