ワクチン接種後は運動を?
Exercise after influenza or COVID-19 vaccination increases serum antibody without an increase in side effects

カテゴリー
整形外科・理学療法
ジャーナル名
Brain, Behavior, and Immunity
年月
February 2022
102
開始ページ
1

背景

ワクチン接種後は安静が定説だが、運動は免疫系を賦活するというデータもある。Iowa State UniversityのKohutらは、新型インフルエンザH1N1ワクチン(n=20)・季節性インフルエンザワクチン(n=28)後の45-90分軽〜中等強度の室内バイク運動、もしくはCOVID-19ワクチン(n=36)1日後の90分軽〜中等強度のウォーキング・ジョギング等屋外での有酸素運動と無運動者のワクチン接種後4週間後の血中IgG抗体価を比較した。また、インフルエンザ感染モデルマウスを用いて同様の運動が免疫抗体に与える影響も検討した。

結論

ワクチン接種4週間後、90分の運動を行った研究参加者とマウスは血液中の抗体価が上昇しており、これはIFNα応答の増幅に起因することが示唆された。運動はCOVID-19ワクチン接種後の副反応発生頻度を増加さなかった。

評価

運動がワクチン効果を増幅する、という研究は初とみられる。大規模RCTによる確認が期待される。

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取り上げる主なジャーナル(整形外科・理学療法)

Physical Therapy