COVID-19に経口治療薬molnupiravir登場
Molnupiravir for Oral Treatment of Covid-19 in Nonhospitalized Patients
背景
経口治療薬は、対COVID-19戦略のゲームチェンジャーとして期待されてきた。MerckのDe Andaら(MOVe-OUT)は、COVID-19軽中等症非入院成人患者(重症化リスク 1因子以上保有、ワクチン未接種)1,433名を対象として、molnupiravir(β-D-N4-Hydroxycytidine 5-triphosphate[NHC]のプロドラッグ)の効果・安全性を検証する第3相RCTを行った(対照:プラセボ)。一次有効性エンドポイントは29日時点での入院/死亡の発生、一次安全性エンドポイントは有害事象の発現である。
結論
Molnupiravirの一次エンドポイント効果を認めた(差-6.8パーセントポイント、p=0.001)。サブグループ解析は大部分で全群結果と一致していたが、SARS-CoV-2感染既往患者、ベースライン低ウイルス量患者、糖尿病患者等で実薬がプラセボに劣った。死亡者は実薬群1名、プラセボ群9名であった。有害事象発現率は、実薬群で30.4%、プセセボ群で33.0%であった。
評価
すでに激しい競争が起こっているCOVID-19経口治療薬の最初の第3相結果報告論文で、同薬はすでに多国で緊急承認・臨床使用されている。なお、NHCプロドラッグはウィルスに致死性変異を誘発する「劇薬」であり、長期的発癌リスクへの警告がある(https://www.science.org/doi/10.1126/science.abn0048)。


