スイスEPFLが脊髄損傷患者を歩かせるEESデバイス最新バーションを発表
Activity-dependent spinal cord neuromodulation rapidly restores trunk and leg motor functions after complete paralysis

カテゴリー
整形外科・理学療法
ジャーナル名
Nature Medicine
年月
February 2022
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開始ページ
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背景

スイスSwiss Federal Institute of Technology(EPFL)グループは、2018年に下半身不随の脊髄損傷(SCI)患者の歩行を可能とする Epidural Electrical Stimulation(EES)デバイスを発表した。同グループのCourtineらは、その最新バーションの開発結果を報告している。今回の改善点は、下肢と体幹のより良い制御のための後根標的化である。このために脊髄の個別マッピングを可能にするソフトウェアを開発し、電極は患者や理学療法士がタッチスクリーンタブレットにより無線操作した。

結論

患者3名は術後1日で自立・歩行・サイクリング・水泳・胴体動作の自己制御が可能となった。また、ニューロリハビリテーションにより、日常環境での活動も可能となった。

評価

片側後根の標的化刺激により、2018年報告モデル(https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/30382197/)に改善を加えたものである。現在コントローラは体外にあり、次の目標の一つはスマートウォッチによる携帯制御である。

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(制作協力:Silex 知の文献サービス

取り上げる主なジャーナル(整形外科・理学療法)

Physical Therapy