AstraZenecaがCOVID-19ワクチンAZD1222の第3相成功を確定
Phase 3 Safety and Efficacy of AZD1222 (ChAdOx1 nCoV-19) Covid-19 Vaccine
背景
AstraZenecaがOxford Universityと共同開発したアデノウイルスベクターワクチンAZD1222(ChAdOx1 nCoV-19)は、COVID-19ワクチンの「本命」ともみられていたが、最終的にはmRNAワクチンにメジャーの座を奪われることになった。AstraZenecaのVillafanaら(AZD1222)は、世界の成人32,451名を対象として、その2回接種の安全性・有効性・免疫原性を検証した第3相RCT(対照:プラセボ)の最終結果を報告している。一次アウトカムは、2回目接種後15日以降のCOVID-19の発症・重症化である。
結論
ワクチンの有効性を確認した(74.0%;65 歳以上では 83.5%)。重症化例はなかった。SARS-CoV-2ヌクレオカプシド抗体陽転予防効果は64.3%であり、同スパイクタンパク結合抗体・中和抗体の増加を確認した。重大有害事象の発現にプラセボ群との差はなく、局所・全身反応は両群とも軽度〜中等度であった。
評価
同ワクチンは使用開始と同時に脱髄性疾患・急性横断性脊髄炎、また血小板減少を伴う血栓症等の起因疑いが報告され、各国で採用障壁となったが、この最終報告ではそれらすべてを否定している。しかし、最終的有効性がmRNAを上回ることは示せなかった。


