新規AhRモジュレータtapinarofが尋常性乾癬に有効:PSOARING 1
Phase 3 Trials of Tapinarof Cream for Plaque Psoriasis
背景
Tapinarofは、新規アリル炭化水素受容体モジュレータで、IL-17 と皮膚バリアタンパク(フィラグリン・ロリクリン)の発現に作動する。 Icahn School of Medicine at Mount SinaiのLebwohl ら(PSOARING 1)は、軽〜重症の尋常性乾癬患者1,025名を対象として、同クリーム薬の効果・安全性を検証する2件の同一第3相RCTをを行った(対照:基剤のみ)。一次エンドポイントは、PGA 奏効(12週時点におけるPGAスコアが 0/1で、ベースラインから 2ポイント以上低下していること)である。
結論
2試験ともtapinarofの一次エンドポイント効果を認めた(試験1: 35.4% vs. 6.0%;試験2: 40.2% vs. 6.3%)。実薬群では、毛包炎・鼻咽頭炎・接触皮膚炎・頭痛・上気道感染・そう痒が発現した。
評価
First-in-class薬で印象的な効果を証明したが、著者らは接触皮膚炎・頭痛は問題で、安全性検証をさらに続ける、としている。