PfizerがCOVID-19ワクチンRCTの6ヵ月結果を発表
Safety and Efficacy of the BNT162b2 mRNA Covid-19 Vaccine through 6 Months

カテゴリー
Top Journal
ジャーナル名
The New England Journal of Medicine
年月
November 2021
385
開始ページ
1761

背景

Pfizer社のBNT162b2ワクチンは、COVID-19のゲームチェンジャーとなった。同社のDormitzerら(C4591001)は、進行中の国際共同RCTの6ヵ月追跡最新結果を発表している。参加者は16歳以上の44,165名、12〜15歳の2,264名で、エンドポイントは検査確定COVID-19に対する同ワクチンの有効性・安全性である。

結論

ワクチンの有効性は感染無既往者で91.3%、有害事象プロファイルは忍容範囲であった。国籍・年齢・性別・人種/民族での有効性範囲は86〜100%であった。重症化阻止率は96.7%、β株優位であった南アフリカでの有効性は100%であった。6ヵ月の追跡期間中、ワクチンの有効性は徐々に低下した。

評価

接種地域での感染抑制を裏付ける結果である。δ株による重症化阻止率が93.4%であったことも最近報告されている(https://www.nature.com/articles/s41591-021-01583-4)。

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(制作協力:Silex 知の文献サービス

取り上げる主なジャーナル(Top Journal)

The New England Journal of Medicine(NEJM)、The Journal of the American Medical Association(JAMA)、Lancet、Nature、Nature Medicine、Science、Science Translational Medicine、Cell