Oxford大病院がOxford‐AstrazenecaCOVID-19 ワクチンによるVITTを報告
Clinical Features of Vaccine-Induced Immune Thrombocytopenia and Thrombosis
背景
Oxford‐AstrazenecaのCOVID-19ワクチン(ChAdOx1 nCoV-19)は、接種開始後まもなくEUで免疫性血小板減少症/血栓症(VITT)を起因すると報告された。英John Radcliffe HospitalのPavordらは、2021年3月22日〜6月6日に英国病院を受診し、VITT が疑われた患者294名を対象とする前向コホート研究の結果を報告している。
結論
報告例中170例が VITT 確定、50例が VITT準確定と判定された。全例がChAdOx1 nCoV-19ワクチンの 第1回接種を受けており、接種後中央値14日で受診した。年齢範囲は18〜79歳、性差はなく、同定可能な医学的危険因子もなかった。全死亡率は22%で、死亡オッズは脳静脈洞血栓症を有する患者で2.7倍、ベースライン血小板数50%低下毎に1.7倍、ベースラインDダイマー値10,000 単位上昇毎に1.2倍、ベースラインフィブリノゲン値50%低下毎に1.7倍増した。ベースライン血小板数・頭蓋内出血存在が死亡の独立予測因子であった。治療法は不明である。
評価
同ワクチンの主流化を不可能にした重要事象で、頻度は低い(50歳以上で10万人に一人、以下で5万人に一人)ものの、予測困難でアナフィラキシーとは異なり治療法がなく、難しい病態である。なお、mRNAワクチンでも非常に稀なVITTが報告されるようになった(https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC8251937/)。


