セリアック病にトランスグルタミナーゼ2阻害薬が有望:CEC-3
A Randomized Trial of a Transglutaminase 2 Inhibitor for Celiac Disease
背景
トランスグルタミナーゼ2はセリアック病で病因的重要性をもつと見られ、その 阻害薬が同病治療に有望視されている。ドイツJohannes Gutenberg UniversityのSchuppanら(CEC-3)は、163名の同病成人患者を対象として、選択的トランスグルタミナーゼ2阻害薬ZED1227の有効性・安全性を検証する第2相試験を行った(対照:プラセボ)。一次エンドポイントは、絨毛高陰窩深度比である。
結論
検討された3用量のいずれでもZED1227の一次アウトカム有効性を認めた(絨毛高陰窩深度比のベースラインからの変化量のプラセボとの差:50 mg 群で0.49)。上皮内リンパ球密度等二次アウトカムでも有効性を認めた。有害事象に群間差はなかった。
評価
厳しい食事制限の必要な同疾患患者に対する、初めての原因療法的薬理介入法の開発である。すでに第2b相試験が進行しており、有望である。