若者が2週自宅隔離した後集住すると:SARS-CoV-2の伝播を前向検証
SARS-CoV-2 Transmission among Marine Recruits during Quarantine
背景
COVID-19の若年者における伝播特性と制御方針は。Icahn School of Medicine at Mount SinaiのSealfonらは、米海兵隊新兵1,848名を対象とする前向検証を行った。参加者は、2週間の自宅隔離の後閉鎖された大学キャンパスに収容され、2週間マスクを着用して社会的距離を確保し、体温測定・症状モニタリング等の監視下隔離におかれ、qPCR検査を毎週受けた。
結論
自宅隔離後、キャンパス到着直後の初期陽性率は0.9%(16名)で、15名は無症状であった。隔離2週で35名(1.9%)が陽転した。陽転者の9.8%には陽転以前 1週以内に症状があった。隔離不参加対照例の陽転率は1.7%であった。陽性者のゲノムの解析では、18例が6クラスターをなしており、ルームメイト間や同一小隊内等、特定密接域での伝播が証明された。
評価
軍隊内でのクラスター発生防止という実践的目的をもった、検疫有効性と伝播様式の前向検証である。2週間の自宅隔離でも陽性者が消滅せず、その後外部流入を絶った集団内でも2週間で倍増する、という高インパクトのデータである。無症状の若者が感染を広げる、という仮説を支持するとともに、「ロックダウンも決め手ではない」という現実を示す。


