インド製ロタウイルスワクチンの腸重積リスクを否定
Intussusception after Rotavirus Vaccine Introduction in India
背景
乳児用ロタウイルスワクチン(Rotavac)が世界で使用されているが、腸重積リスクも指摘されている。インドChristian Medical College VelloreのKangらは、同国27病院で発生した乳児腸重積 970例のケース・コントロール解析により、同ワクチンの腸重積リスクを検討した。
結論
ワクチン接種による腸重積のリスク上昇を認めなかった。
評価
オーストラリア・UK・メキシコ・シンガポール等で報告されてきた事象だが、製品特異的である可能性が高い(https://www.nejm.org/doi/10.1056/NEJMoa1713909)。この論文は、ゲイツ財団の援助によりインドで自国製造された3回接種経口一価ワクチンが安全であることを確認したものである。