アイスランドで新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)感染症COVID-19の全国民ランダム化PCR検査
Spread of SARS-CoV-2 in the Icelandic Population

カテゴリー
Top Journal
ジャーナル名
The New England Journal of Medicine
年月
April 2020
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開始ページ
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背景

新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)感染症COVID-19の制御のためには、検疫アプローチと検診アプローチの併用が有用である。アイスランドは人口規模(364,000人)での有利さを生かしてこれを実行し、deCODE Genetics(Stefanssonら)が、その結果を発表している。同国での第1例診断は2月28日、イタリア北部からの帰国者であった。

結論

4月4日時点で全人口の6%を検査した。高リスク検疫対象者9,199名中13.3%がPCR陽性であった。一般募集検診集団10,797名では0.8%、ランダム抽出検診集団2,283名では0.6%がPCR陽性であった。10歳未満は以上より、女性は男性より、陽性率が低かった。ウイルス型は主に2種で、時間とともに変化した。感染者率は20日間安定していた。

評価

日本でなら700万人という歴史的な国家規模検査である。検疫が厳重に実施されても初期に一般集団に1%弱(日本でなら約80万人)の陽性者が発生し、43%が無症状である、という報告は、日本での状況をよく説明する。アイスランドでもこの調査後感染者は2週で1,300人から1,700人に増加してきており、完全な封じ込めが成功したわけではない。

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(制作協力:Silex 知の文献サービス

取り上げる主なジャーナル(Top Journal)

The New England Journal of Medicine(NEJM)、The Journal of the American Medical Association(JAMA)、Lancet、Nature、Nature Medicine、Science、Science Translational Medicine、Cell