ダイヤモンド・プリンセス検疫の効果・帰結は
COVID-19 outbreak on the Diamond Princess cruise ship: estimating the epidemic potential and effectiveness of public health countermeasures
背景
クルーズ船ダイヤモンド・プリンセスの検疫は世界的に注目を集めたが、その効果・帰結は。スウェーデンUmea UniversityのRocklovらは、公表データに基づきSEIRモデルによるシミュレーションを行った。
結論
初期R0は14.8とみられた。検疫がなかった場合、79%(2,920名)が閉じ込めにより感染していたが、隔離と検疫により2,307件のケースが防止されたとみられた(R0は1.78に低下)。他方、2月3日に乗客・乗組員全員を下船させ、分散検疫管理していれば、感染者は76名に留まったと推定された。
評価
著者らは、閉じ込めは明らかに感染を増悪させた、としている。船内の感染対策は明確に有効だったが、それでも直下船させて分散管理していれば最終感染者は桁違いに少なかった。この手法採用の経緯は明らかにされていないが、WHOの示唆はあったものとみられる。以降のパンデミックに対する大きな教訓となった。


