腹腔鏡手術は開腹手術より癒着による長期トラブルが30%少ない
Adhesion-related readmissions after open and laparoscopic surgery: a retrospective cohort study (SCAR update)
背景
腹腔鏡手術は術後癒着が少ないと見られているが、長期的癒着関連罹病率へのインパクトは。オランダRadboud UniversityのBroekら(SCAR)は、手術を受けた72,270名(腹腔鏡:21,519名、開腹:50,751名)を対象に術後癒着関連罹病率を検討する後向コホート研究を行った。一次アウトカム指標は、癒着に直接に関連する5年以内再入院率である。
結論
腹腔鏡手術では、開腹手術に比べ一次アウトカムが32%低減した。
評価
このテーマを長年追及しているSCAR研究のアップデートで、強力な大規模エビデンスである。外科医の選択ばかりでなく、手術の値付けにまで影響しうる。


