NSAIDs不耐のX線陰性体軸性脊椎関節炎にイキセキズマブ:COAST-X
Ixekizumab for patients with non-radiographic axial spondyloarthritis (COAST-X): a randomised, placebo-controlled trial
背景
イキセキズマブ(IL-17モノクローナル抗体)は、X線所見を認める体軸性脊椎関節炎(強直性脊椎炎)に対し有効であった(COAST-V)。オランダLeiden UniveristyのHeijdeら(COAST-X)は、NSAID不耐性のX線陰性体軸性脊椎関節炎(nr-axSpA)患者303名を対象として、同薬の有効性・安全性を検証する第3相RCTを行った(対照:プラセボ)。一次エンドポイントは、16週・52週(16週以降はオープンラベル)時のASAS40反応である。
結論
イキセキズマブの一次エンドポイント効果を認めた(16週時:35%〜40%、52週時:30%〜31%)。イキセキズマブ群で多くみられた有害事象は鼻咽頭炎・注射部位反応であり、重篤な感染症が1例みられた。
評価
筆者らは、イキセキズマブがNSAIDの効果不十分もしくは不耐患者のための新たな治療オプションとなるとしている。同系のIL-17阻害薬セクキヌマブのRCT結果も期待される(PREVENT)。