子宮筋腫の重度月経出血にエラゴリックス
Elagolix for Heavy Menstrual Bleeding in Women with Uterine Fibroids
背景
子宮内膜症に使用されるエラゴリックスは、子宮筋腫による月経出血増にも有効ではないか。Thomas Jefferson UniversityのSchlaffらは、estradiol・norethindrone acetateへのその併用効果を検証する第3相試験を行った(対照:placebo)。2件の同一デザイン試験(UF-1・UF-2)を各412名・378名を対象として行ったもので、一次エンドポイントは、投与最終月の月経出血量<80 mL、およびベースラインから最終月までの月経出血量の50%以上減少である。
結論
両試験でエラゴリックスの一次エンドポイント効果を認めた(UF-1: 68.5% vs. 8.7%、UF-2:76.5% vs. 10%)。エラゴリックスのエストロゲン低下作用は、アドバック療法により軽減できた。
評価
同薬は経口で使いやすく、FDA承認は確実とみられる。