Takedaの4価デングワクチンTAK-003登場
Efficacy of a Tetravalent Dengue Vaccine in Healthy Children and Adolescents

カテゴリー
Top Journal
ジャーナル名
The New England Journal of Medicine
年月
November 2019
381
開始ページ
2009

背景

デング熱に対する新しいワクチンが現れた。Takedaの4価ワクチンTAK-003で、同社のBiswalら(TIDES)は、流行域26ヵ所で20,071名の患者を対象として行われたその第3相試験の初期データを発表している。4〜16歳の健康な小児・思春期児をワクチン群とプラセボ群に割り付け、3ヵ月間隔で2回試験ワクチンを接種した。一次エンドポイントは、ウイルス学的に確認されたワクチン有効率である。

結論

TAK-003の有効性を確認した(80.2%)。入院にいたる臨床的デング熱に対する有効率は95.4%であった。重篤有害事象に群間差はなかった。

評価

ゲームチェンジャーとなりえる高インパクト結果だが、SanofiのDengvaxiaのフィリピンにおける失敗事例は重く、検証も承認も慎重に行われるものとみられる。    

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(制作協力:Silex 知の文献サービス

取り上げる主なジャーナル(Top Journal)

The New England Journal of Medicine(NEJM)、The Journal of the American Medical Association(JAMA)、Lancet、Nature、Nature Medicine、Science、Science Translational Medicine、Cell