結核撲滅のための新M72/AS01E ワクチンへの希望
Final Analysis of a Trial of M72/AS01E Vaccine to Prevent Tuberculosi
背景
結核は潜在感染者20憶人とされ、未だ特に途上国での最大の公衆衛生問題の一つである。ベルギーGlaxoSmithKlineのMeerenらは、ケニヤ・西アフリカ・ザンビアで非HIV感染の結核患者を対象とした同社開発によるにM72/AS01E結核ワクチンの効果・安全性を検討したRCTの最終分析結果を報告している(n=3,573、対照:プラセボ)。
結論
M72/AS01Eワクチン接種により免疫応答が誘発され、36ヵ月時点でのワクチンの有効性は49.7%であった。安全性に群間差はなかった。
評価
20年をかけて開発されてきた本命的ワクチンである。期待は大きいがインパクトも大きいため慎重が期されており、この第2b相結果を受けてWHOは更に規模を拡大した3相試験を計画している。