結核撲滅のための新M72/AS01E ワクチンへの希望
Final Analysis of a Trial of M72/AS01E Vaccine to Prevent Tuberculosi

カテゴリー
Top Journal
ジャーナル名
The New England Journal of Medicine
年月
October 2019
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開始ページ
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背景

結核は潜在感染者20憶人とされ、未だ特に途上国での最大の公衆衛生問題の一つである。ベルギーGlaxoSmithKlineのMeerenらは、ケニヤ・西アフリカ・ザンビアで非HIV感染の結核患者を対象とした同社開発によるにM72/AS01E結核ワクチンの効果・安全性を検討したRCTの最終分析結果を報告している(n=3,573、対照:プラセボ)。

結論

M72/AS01Eワクチン接種により免疫応答が誘発され、36ヵ月時点でのワクチンの有効性は49.7%であった。安全性に群間差はなかった。

評価

20年をかけて開発されてきた本命的ワクチンである。期待は大きいがインパクトも大きいため慎重が期されており、この第2b相結果を受けてWHOは更に規模を拡大した3相試験を計画している。

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(制作協力:Silex 知の文献サービス

取り上げる主なジャーナル(Top Journal)

The New England Journal of Medicine(NEJM)、The Journal of the American Medical Association(JAMA)、Lancet、Nature、Nature Medicine、Science、Science Translational Medicine、Cell