治療抵抗性GERDは手術?
Randomized Trial of Medical versus Surgical Treatment for Refractory Heartbur
背景
プロトンポンプ阻害薬(PPI)抵抗性の胸やけは胃食道逆流症(GERD)によるところが大きいが、外科治療は有効か。Baylor UniversityのSpechlerらは、これを検証するRCTを行った(n=366)。GERD確定診断患者を外科治療群(腹腔鏡下Nissen噴門形成術)・実薬投与群(オメプラゾール+バクロフェン[症状に応じてデシプラミン追加])・プラセボ投与群(オメプラゾール+プラセボ)に割り付けた。一次アウトカムは、治療成功(1年時点のGERD-HRQOLスコアの50%以上低下)である。
結論
手術の一次アウトカム効果を認めた(手術 67% vs. 実薬 28% vs. プラセボ 12%)。
評価
著しい効果だが、最終的に試験されたのは78名であり、また対照はシャム手術でない。NEJM Editorialは「今手術がよい、という結論は出すべきでない」としている。