アメリカ2州での医療援助死(MAID)の状況を報告
Trends in Medical Aid in Dying in Oregon and Washington
背景
米国オレゴン州とワシントン州では、それぞれ1994年と2008年に医療援助による安楽死(medical aid in dying: MAID)が法的に認められた。Oregon Health & Science UniversityのBlankeらは、オレゴン州とワシントン州における末期疾患患者のMAIDの3,368件の処方を評価する後向観察コホート研究をおこなった。一次アウトカムは、 致命的薬物の自己投与による死亡者数対処方箋数である。
結論
処方総数3,368に対し、自己投与による患者死は2,558件、最頻原因はがん(76.4%)であった。両州の患者のほとんどが大学教育を受けた非ヒスパニック系白人で、保険加入者であった。両州でMAID数に差はなかったが、自己投与はワシントン州でのみ増加した。MAIDを希望する理由は、自律性の喪失(2,235[87.4%])が最も多かった。
評価
オレゴン州はMAIDの歴史が最も古く、ワシントン州はそれを先行モデルとして制度化した。著者らの評価は、「どちらの州でも、全体として安全で信頼できるものになっている」というものである。


