マイクロプラスチックの推定摂取量は「一人年約5万個」?ボトル水には注意?
Human Consumption of Microplastics

カテゴリー
その他
ジャーナル名
Environmental Science & Technology
年月
June 2019
53
開始ページ
7068

背景

マイクロプラスチック(MPs)による環境汚染が注目されている。カナダUniversity of VictoriaのCoxらは、26実測研究の402データポイント(3600サンプル)の統合により、ヒト日常摂取物に含まれるマイクロプラスチックの量を推定した。

結論

性別・年齢によりヒトは年間39,000〜52,000粒子のMPsを摂取しており、吸引粒子を含めると年間74,000〜121,000粒子となる。水道水のみの飲用では、年間4,000粒子を追加摂取するが、ボトル水飲用では90,000粒子を追加摂取すると推定された。

評価

この問題に関する初めての推定で、曝露の膨大さと「ボトル水には水道水以上に入っている」という意外な結果を示した。著者らは、ここでの推測は初歩的でばらつきが大きいが、過小評価の可能性が十分ある、としている。MPsの健康インパクトは未だ詳細不明である。

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(制作協力:Silex 知の文献サービス

取り上げる主なジャーナル(その他)

The New England Journal of Medicine (NEJM)、Lancet、Journal of the American Medical Association (JAMA)、British Medical Journal (BMJ)、Annals of Internal Medicine (Ann Intern Med)