マラリア化学予防へのアジスロマイシン有効仮説に反証
Effect of Adding Azithromycin to Seasonal Malaria Chemoprevention
背景
トラコーマ対策を目的としたアジスロマイシンの集団投与でエチオピア小児の死亡率が低下し、同薬にマラリア予防効果があるのではないかという仮説が生成された。イギリスLondon School of Hygiene and Tropical MedicineのChandramohanらは、ブルキナファソとマリにおいて、生後3〜59ヶ月の児19,578名を対象として、通常の化学予防レジメン(スルファドキシン-ピリメタミンとアモジアキン)へのアジスロマイシン追加の有効性・安全性を検証するRCTを行った。一次エンドポイントは、死亡または外傷・待期的手術以外での 24時間以上の入院である。
結論
アジスロマイシンの一次エンドポイント効果は示されなかった。他の発熱性疾患負担が減ることが示唆された。
評価
2018年に同誌が掲載したMORDORの目覚ましい結果(https://www.nejm.org/doi/full/10.1056/NEJMoa1715474)から生成された仮説を否定したものである。著者らはMORDORとの差異に関し幾つかの説明を試みているが、どれも完全には説得的でなく、現時点での政策決定は困難である。


