途上国の自然流産への外科的介入で抗菌薬を予防使用すべきか
A Randomized Trial of Prophylactic Antibiotics for Miscarriage Surgery
背景
自然流産の一部で行われる外科的介入は、特に途上国で大きな骨盤内感染症リスクとなっている。英University of BirminghamのLissauerら(AIM)は、抗菌薬使用の予防効果を検証するRCTを行った。途上国4国の3,412名の女性を対象として、介入群には経口ドキシサイクリン・メトロニダゾールを術前単回投与した(対照:プラセボ)。一次アウトカムは、術後14日以内の骨盤内感染症である。
結論
予防介入により骨盤内感染症リスクは低下したともみられるものの、統計的有意性には達しなかった(4.1% vs. 5.3%)。
評価
著者らはCDCのより厳密な定義で二次分析した場合には有効と見られた、としているが、再試験を含め以後の実践的方針を提示していない。難しい結果である。

