FMTに新規嫌気条件下調整手法を提案
Effect of Fecal Microbiota Transplantation on 8-Week Remission in Patients With Ulcerative ColitisA Randomized Clinical Trial
背景
糞便微生物移植(FMT)が潰瘍性大腸炎(UC)等に対する標準療法に近づきつつある。オーストラリアQueen Elizabeth HospitalのCostelloらは、非重症UC患者73名を対象として、嫌気条件下で多数ドナーからのプール化糞便を調整したFMT(n=38)の効果を検証するRCTを行った(対照:自家FMT[好気条件下]、n=35)。一次エンドポイントは、移植8週後におけるステロイドフリーUC寛解である。
結論
嫌気条件下FMTの一次エンドポイント効果を認め(32% vs. 9%)、うち42%では12週間フォローアップでも寛解持続がみられた。重篤有害事象は、嫌気条件下FMTで3例(UC悪化・偽膜性腸炎・肺炎)、自家FMTにおいて2例(UC悪化)みられた。
評価
従来の好気条件下FMTでは治療効果が期待される偏性嫌気性菌が失われていたが、複数ドナー由来の嫌気条件下FMTにより腸内細菌叢の多様性が高まる。パイロット的試験であり、ドナー選択法の確定や安全性のさらなる評価が必要である。


