REM睡眠行動障害患者のアパシーはDRNセロトニン作動性?
Apathy in rapid eye movement sleep behaviour disorder is associated with serotonin depletion in the dorsal raphe nucleus
背景
パーキンソン病の初期症状である無関心にはセロトニン機能不全が関与しているとされるが、多くが将来パーキンソン病を発症するといわれるREM睡眠行動障害患者での無関心にもセロトニンシグナルが関与しているのか。英Oxford Parkinson’s Disease CentreのBarbeらは、43名の突発性REM睡眠行動障害患者を対象として、1123I-ioflupaneSPECTとsMRIによる脳イメージングとLARSによる無関心の定量化を行った。
結論
背側縫線核(DRN)でのセロトニン作動性1123I-ioflupaneシグナル減弱と、無関心重症性の間に関連がみられた(r=−0.55)。この負相関には基底核ドーパミンシグナルは関与していなかった。REM睡眠行動障害患者におけるDRNセロトニンレベルの減少は、パーキンソン病発症に関与している可能性がある。
評価
DRNでのセロトニン減少とREM睡眠行動障害患者の無関心の間に関連があることを初めて示した研究である。著者らは、抑うつ・不安・認知でなくアパシーだけがDRNでの同シグナル減少と関連している、という特異性を強調している。


