SLEにバリシチニブ
Baricitinib for systemic lupus erythematosus: a double-blind, randomised, placebo-controlled, phase 2 trial

カテゴリー
Top Journal
ジャーナル名
The Lancet
年月
July 2018
392
開始ページ
222

背景

JAK1/JAK2阻害薬バリシチニブは現在関節リウマチ患者に使用されている。Cedars-Sinai Medical CenterのWallaceらは、SLE患者に対する同薬の効果・安全性を検証する第II相試験を行った(対照:placebo、n=314)。一次エンドポイントは、第24週時点での関節炎・皮疹の寛解達成(SLEDAI-2Kで定義)患者の比率である。

結論

バリオチニブの一次エンドポイント有効性を認めた(2用量でOR:1.8・1.3)。高用量群で重篤有害事象が多いと見られた。死亡例はなかった。

評価

当然の可能性追求で有望結果を出した。今年後半に第III相が開始される予定という。

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取り上げる主なジャーナル(Top Journal)

The New England Journal of Medicine(NEJM)、The Journal of the American Medical Association(JAMA)、Lancet、Nature、Nature Medicine、Science、Science Translational Medicine、Cell