SLEにバリシチニブ
Baricitinib for systemic lupus erythematosus: a double-blind, randomised, placebo-controlled, phase 2 trial
背景
JAK1/JAK2阻害薬バリシチニブは現在関節リウマチ患者に使用されている。Cedars-Sinai Medical CenterのWallaceらは、SLE患者に対する同薬の効果・安全性を検証する第II相試験を行った(対照:placebo、n=314)。一次エンドポイントは、第24週時点での関節炎・皮疹の寛解達成(SLEDAI-2Kで定義)患者の比率である。
結論
バリオチニブの一次エンドポイント有効性を認めた(2用量でOR:1.8・1.3)。高用量群で重篤有害事象が多いと見られた。死亡例はなかった。
評価
当然の可能性追求で有望結果を出した。今年後半に第III相が開始される予定という。