ASD児の後期うつ病発症リスクを確認
Association of Autistic Traits With Depression From Childhood to Age 18 Years
背景
自閉症スペクトラム障害(ASD)やASD特性をもつ子どもでは、後のうつ病リスクは高いか。イギリスUniversity of BristolのRaiらは、Avon Longitudinal Study of Parents and Children登録小児を対象に、簡略化ムード感情質問票(SMFQ)を用いて、ASDと10-18歳までの抑うつ症状の軌道を検討する長期コホート研究を行った(n=6,091)。
結論
一般人口と比較して、ASDやASD特性を持つ子どもでは10歳時の平均SMFQうつ症状スコアが高く、18歳まで上昇傾向にあった。社会コミュニケーション障害が18歳時のうつ病と関連しており(補正相対リスク1.68)、このリスクにはいじめが大きく関与していた。
評価
大規模長期調査により、ASD児の抑うつ症状発現リスクが18歳まで増してゆくことを確認するとともに、遺伝的要因よりいじめなどのトラウマが大きく関与していることを示した。いじめをターゲットとした介入が効果的となる可能性がある。


