小児へのワクチン頻回接種の非特異的感染症誘起リスクを否定
Association Between Estimated Cumulative Vaccine Antigen Exposure Through the First 23 Months of Life and Non-Vaccine-Targeted Infections From 24 Through 47 Months of Age
背景
ワクチン接種の回数が多いと、小児の免疫は低下するのではないか。Kaiser Permanente ColoradoのGlanzらは、生後23ヶ月までのワクチン抗原への曝露量とその後のワクチン対象外の感染症発症との関連を検証するコホート内症例対照研究を行った(感染症発症群:n=193、非発症群:n=751)。
結論
ワクチン対象外感染症の発生とワクチン抗原への推定累積曝露との間に有意な関連はなかった。
評価
この問題に関してはデンマークの古典的研究が否定的結果を出しており(https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/16091572)、それを追認する結果となった。アメリカでは、2歳までのワクチン接種は、ここ30年で7疾患3ワクチンから、14疾患10ワクチンへと激増しており、慎重な確認には意味がある。


