退役軍人のPTSDにプラゾシンは無益
Trial of Prazosin for Post-Traumatic Stress Disorder in Military Veterans
背景
退役軍人の心的外傷後ストレス障害(PTSD)は深刻な問題で様々な治療が試みられているが、α1アドレナリン受容体ブロッカープラゾシンが悪夢の軽減に有効である、というRCTデータがある。VA Puget Sound Health Care SystemのRaskindら(PACT)は、悪夢を有する退役軍人PTSD患者304名を対象とするRCTを行った(対照:placebo)。一次アウトカムは、10週時点でのPTSD‐CAPS B2・SQI・CGIC各スコアの変化である。
結論
プラゾシンは、一次・二次アウトカムのいずれにも無効であった。睡眠の質も改善しなかった。
評価
PTSDで中枢神経アドレナリン作動系システムの活性化がある、とする仮説に基づく試験だが、失敗した。NEJM Editorialは驚きと落胆を表明しつつも、有効な部分集団があるのではないか、と示唆している。


