新生児のための新規ロタワクチンRV3-BB登場
Human Neonatal Rotavirus Vaccine (RV3-BB) to Target Rotavirus from Birth
背景
ロタウイルス胃腸炎は特に途上国の乳幼児死亡の最重要原因のひとつであり、現在数種のワクチンがある。オーストラリアUniversity of MelbourneのBinesらは、インドネシアの新生児1,513名を対象として、新規生ワクチンRV3-BBの安全性・効果を検証する第IIb相DBRCTを行った(対照:placebo)。
結論
ワクチンの有効性を確認した。有効率は新生児期開始スケジュール群で75%、乳児期開始スケジュール群で51%、両群合併で63%であり、ITT解析でも同様だった。血清・便で検証した抗ウイルス効果も90%以上であった。有害事象発生率に群間差はなかったが、ワクチン群で腸重積が1例発生した。
評価
自然弱毒化されたヒトストレインで、生後6週以前には使用できない現在のワクチンに対するメリットがある。途上国での汎用のためには価格が鍵となる。