小児期の腎臓病は、治っても後の末期腎不全リスクが4倍になる
History of Childhood Kidney Disease and Risk of Adult End-Stage Renal Disease
背景
小児期の腎疾患が将来の末期腎不全(ESRD)リスクを上げることが示唆されてきたが、定量的確定は困難だった。イスラエルHadassah-Hebrew UniversityのCalderon-Margalitらは、徴兵検査を受けたイスラエル人1,521,501名コホートの30年間追跡結果を発表している。研究全参加者は思春期・青年期には腎機能は正常であり、血圧上昇も認めなかった。
結論
小児期の腎臓病(先天性腎尿路奇形・腎盂腎炎・糸球体疾患)罹患のESRDリスクを確認した(ハザード比4.19)。先天性腎尿路奇形が最高リスクであった(aHR:5.19)。また、小児腎臓病の既往歴はESRDの発症低年齢とも関連した(40歳未満成人:HR:10.40)。
評価
懸案の問題にビッグデータで衝撃的な回答を示した。ベースラインは発病時でなく徴兵検査時だが、同国では女性も検査を受けており、その後の国民皆保険によるデータは堅固である。信頼度は高い。


